「うっせぇわ」は、2020年10月23日にYouTubeに登録されました。
2020年12月末には、再生回数が2000万回を超える大ヒットとなっていましたが、2021年に入ってから、加速度的に再生回数を伸ばしています。
2021年3月7日現在、約8985万回を記録し、3月中には1億回を突破するのではないかとさえ言われています。
今回は、この「うっせぇわ」がヒットしている理由や、歌い手のAdoさんなどについて調査しましたので、ご紹介いたします!
「うっせぇわ」はなぜ人気?(「うっせいわ」は誤表記)
「うっせぇわ」について調べるにあたり、「うっせいわ」と間違われている節がありましたので、先に訂正しておきます。正しくは、「うっせぇわ」です。
この「うっせぇわ」は、現在、小学生の子供、さらには幼稚園や保育園に行っている幼い子供でも、口ずさむほどの人気を博しています。
実際、私自身が、この曲を知ったのは、小学生の子どもから聞いたからで、子ども達の間でもかなり流行しているのが分かります。
なぜこれほどまでに人気が出ているのでしょうか。
「うっせぇわ」人気の私的考察
私なりの考察では、まず、現代の若者の考えを、そのまま代弁してくれている部分が多くあることだと考えます。
それだけに「あ~、そうそう、そうだよね~!」と共感できる部分が多く、曲を聴くとスッキリするような感覚が生まれるのではないかと思います。
そして、軽快なリズムに混じる独特な歌い方が、少し中毒のようにまた聞きたくなる感情を生んでいるように感じます。
中高年以上の方にとっては、歌い始めのAメロにある歌詞、「ちっちゃな頃から優等生」と「ナイフのような思考回路」が、懐かしさを覚えることが影響しているのではないかと考えます。
1980年代に活躍した「チェッカーズ」の「ギザギザハートの子守唄」では、「ちっちゃな頃から悪ガキで」と「ナイフみたいにとがっては」の歌詞があり、曲調も違うとはいえ、思い出さずにはいられません。
この懐かしさが、現代風にアレンジされ、若者の気持ちを代弁していると思えば、「ちょっと聞いてみよう…。」という思考が生まれ、結局は子どもから中高年の大人まで聞いているという状態になっているのではないでしょうか。
「うっせぇわ」人気を精神科医が読み解いた結果
「東洋経済ONLINE」では、精神科医が「うっせぇわ現象」について、専門家からの分析をした記事が掲載されていました。
そこでの分析結果をみて行きたいと思います。
昔の尾崎豊さんの時代なら、バイクを盗んで走り出すといったように行動に表すことができた。しかし、今は、親に言われるがまま優等生のように育って、自分の本音を吐き出すことが苦手な人も多い、と私は考えています。
実際、時代の変化もありますが、親の言いなりになって育ってしまう子供が増えている傾向を感じる部分はあると思います。
しかし、実は本音を言わずにいるから優等生に見えているだけなのかもしれません。
優等生でいた子は、あれしなさい、これしなさいと言われて生きてきた結果、自分が何をしたいかということに向き合わないできた子がとても多くいます。
(中略)そして、「自分は何をしたいだろう。生きている意味って何だろう」と考えこんでしまう子が一定数いるのです。
このように優等生だった子でさえ、自分のしたいことが分からず、生きている意味すら何かと考えるような、「現代の若者の心の叫び」を代弁していることが、反響を呼んでいるのではないかと分析されています。
「うっせぇわ」の歌詞を見てみると…
「うっせぇわ」の歌詞は、YouTubeを再生すると、曲と共に全文テロップで出てきます。
公式チャンネルで流れている歌で、歌詞を全文掲載されているのは、とても親切だなと思います。
もしかしたら、これもヒットしている要因の一つになっているかもしれません。
そして、歌詞全文は、Twitterにて投稿されていました。
『うっせぇわ』の主人公 曰く
「絶対 現代の”代弁者”は私」・【社会人じゃ当然のルール】
・【不文律最低限のマナー】
これに対して うっせぇわ と、一蹴。
それらが【愚かさ】ならば、
この歌詞から【正しさ】が読み取れない…最後には
「私も大概だけど どうだっていい」続編を是非 聴きたい… pic.twitter.com/yiLExv4vNM
— そせす (@soshitedaremo0) March 5, 2021
曲を聴いていると、あっという間に終わってしまいますが、こうして文字として見ると、想像以上に歌詞があることに驚きました。
そして、主に学生に対して使われる「優等生」という歌詞が、2番の歌詞では「模範人間」となっており、「学生」→「社会人」へと成長した過程が分かります。
「学生」から「新社会人」へと進んで、「模範人間」として過ごしていても、内面ではものすごいストレスを抱えている、心の叫びであることが読み解けてきますね。
まとめ
「うっせぇわ」の勢いは、2021年に入ってからもグングンと伸びており、特に3月に入ってからはさらに勢いが増しています。
この記事を書いている間だけでも、再生回数が5万回以上伸びており、3月中と言わず、3月半ば過ぎには1億回を突破するかもしれません。
現代の若者の思考を歌っている「うっせぇわ」は、既に今年の紅白ノミネート有力候補でしょうね!
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