次世代新幹線のALFA-X(アルファエックス)が、報道関係者を乗せた試験走行で、最高時速382㎞を達成しました。
現在運行中の新幹線最高速度は、E5系とE6系の320㎞です。ALFA-Xが実用化すると、これを大きく上回る速度での運行となるため、移動時間の短縮に大きな期待が寄せられています。
実用化されるのは、まだ先ですが、見ることくらいはしたいもの…今回は、ALFA-Xについて調べてみましたので、ご紹介いたします。
ALFA-X(アルファエックス)とは?
ALFA-Xは、JR東日本が開発を進めている次世代新幹線です。
「さらなる安全性・安定性の追求」、「快適性の向上」、「環境性能の向上」、「メンテナンスの革新」の4つのコンセプト
を掲げて、開発された、今年の5月に落成されたばかりの試験車両になります。
ALFA-Xは、
『Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation』
という英語表記から、頭文字などを組み合わせて呼ばれる愛称となっています。
日本語訳すると、「最先端の実験を行うための先進的な試験室(車)」となるそうです。
次世代新幹線を作るための車両ですが、車両そのものが実験室の意味合いを持っていたなんて驚きですね!
そして、面白いのが、1号車と10号車の車両形状が違う点です。
通常、先頭車両も後尾車両も、全く同じ車両形状をしています。ところが、このALFA-Xは、あえて違う形状にして、トンネル突入時の風圧の違いなど、環境性能の面でも、どの程度の差があるのかを研究されています。
最近の新幹線は、めちゃくちゃ早いのに、デザインもかっこよくて、子どもと一緒に鉄道オタク気味に、新幹線にハマってしまいそうです。
ALFA-Xはいつ、どこで見れるの?
今回、報道陣を乗せて高速走行したように、実際の線路を走らせて、走行試験が行われています。
一般人はまだ乗ることができませんが、デビュー前の新幹線を見るという、レア体験ができるチャンスは、そうそうありません。
一体どこで見れるのでしょうか?
JR東日本によると、試験走行区間は、仙台~新青森区間となっていました。
ということは、仙台駅、もしくは新青森駅に行けば、発着するALFA-Xと、停車しているALFA-Xを見れるかもしれないということです。
仙台~新青森区間にある駅は、高速走行で通過していくだけなので、見れても一瞬だけ…ということになりそうですね。
ここで問題なのが、「いつ走るのか?」です。JR東日本が公表しているのは、週2回程度ですから、正確な日にちは分かりません。そして、時間帯が不明です。
通常の新幹線の運行を妨げないように、走行試験が行われていますから、走行試験が行われるのは、原則的に夜ということになるでしょう。
しかも、どちらかというと深夜です。
今回、報道陣が試乗した際の時間帯は、午後11時40分頃に仙台駅を出発しています。
つまり、平日の深夜0時前後が、試験走行しているALFA-Xを見れる可能性が一番高そうです。
確かに、土日や休日だと、人の動きがあり、新幹線も運行中の時間なら、試験走行も簡単にはできなさそうですもんね…。
ALFA-X(アルファエックス)の実用化はいつ?
現段階で、既に382㎞を達成しているので、実用化されるのは、もうすぐのことかと思いましたが、現実はそんなに甘くないようです。
JR東日本の発表では、「2031年春までの導入を目指す」ということなので、まだ10年もかかるようです。
試験走行期間も、2019年5月~2022年3月とされており、試験期間から実用化までに空白期間がかなりあるようです。
私の予想では、今回のALFA-Xの試験走行期間が2022年3月までで、それ以降から2031年春までの間には、改良を加えた新型車両が導入され、さらに試験走行を繰り返すのではないかと思っています。
現に、リニア新幹線(リニアモーターカー)が、これまで改良を加えた車両を作り直しては、試験走行をくり返し行っています。
いずれにしても、ALFA-Xの実用化までは、あと10年ほどあるということが分かりました。
まとめ
ALFA-Xの報道陣を乗せた試験走行が行われ、382㎞の高速走行を実現させました。
ALFA-Xが見れる場所は、仙台~新青森駅の区間に限られ、週2回程度の夜間のため、一般人が見れるチャンスはかなり低いようです。
試験走行期間は2022年3月までとなっており、後1年半ほどチャンスは残っています。
実用化までには、約10年あり、人を乗せた状態の試験走行で382㎞を出せる状態にまでなっていても、さらにしっかりと時間をかけるところに、安心安全を提供する日本らしさを感じました。
早く実際の車両を、当たり前に見れる日が来るといいですね!!
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